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最近読んだ本 読書スピードがどんどんはやくなってきてますこのごろです
「家族シネマ」柳美里
「みずうみ」よしもとばなな
川内倫子さんが撮った表紙のきれいな写真に惹かれて学校の図書室にて借りる。
ばななさんが書く世界や人物はすごくさらっとしてて、なんか私からはいろいろとほど遠い感じがする。けれど、ちょっとしたエピソードや人物がふと言うことに、「ああ、あるある」とか「なんかわかるな」とか思うのはどうしてでしょうね。遠いのに近い。さすが!
「プラネタリウムのふたご」いしいしんじ
どこの時代のどこの国かもわからない小さな村のプラネタリウムに捨てられたふたごのお話。毎度毎度のことだけど、絵本を思い起こさせるどことなく夢みたいにぽわんとしてて、でもリアリティを持ってる描写がすばらしい。ときおりのぞくユーモアも。美しい絵本みたいな話だけどとても子供には読ませられないなあと思う。ふとしたところに残酷さや底知れない暗さを感じて心底ぞっとする。